TAKUMI RSS
2022年7月28日
シマタニ昇龍工房|一子相伝の技が魅せる金属の世界(高岡鋳物)
「シマタニ昇龍工房」は、鋳物産業で名高い富山県高岡市で、江戸時代から「おりん」と呼ばれる仏具の製造を手がけている工房だ。その技術は一子相伝のみで継承されている。現在、老舗の暖簾を守るのは4代目の島谷好徳氏。伝統的な意匠に新しいエッセン...
2022年4月7日
菊田一朗|水墨で描く生命の循環
沖縄最北端に位置する国頭村安田、「やんばる(山原)」と呼ばれる地域に水墨画家・菊田一朗氏の工房はある。人口わずか160人の小さな集落で、豊かな自然と固有の生態系が今なお色濃く残るところだ。菊田氏はやんばるの風景を墨一色で描くことで、色...
2022年3月28日
大阪錫器|「用の美」の体現(大阪浪華錫器)
錫(すず)が日本に伝わったのは今から約1300年前。錫は希少性が高く、抗菌作用に優れていることから、古来より酒器や茶器として珍重されてきた。1949年に設立された「大阪錫器」は、先人たちの技術や知識を受け継ぎながら、現代のライフスタイ...
2022年3月9日
ミツワ硝子工芸|江戸切子界に吹き込む新風(江戸切子)
江戸時代から続く伝統工芸「江戸切子」。その中で、1971年に創業の「ミツワ硝子工芸」は比較的若い工房だ。創業以来、伝統を大切に受け継ぎながらも、常に新しいものづくりに挑戦して、江戸切子の世界を広げようとしている。
若手職人が活躍す...
2022年3月1日
鈴木盛久工房|400年続く伝統と革新の結晶(南部鉄器)
日本列島の北端、岩手県でつくられている「南部鉄器」。鉄を素材にした鋳物で、江戸時代に大名たちの間で流行していた「茶の湯」をきっかけに生まれた。茶の湯文化のあるアジアをはじめ、海外からも人気を集めている。盛岡市にある「鈴木盛久工房」は、...
2022年2月17日
漆器くにもと|漆の持つ艶やかな光沢(高岡漆器)
何世紀もの間日本人の食卓を彩ってきた漆器。漆器とは、木や紙の表面に朱や黒の漆(うるし)を塗り重ねて仕上げた器や道具を指す。漆器は英語で「Japan」とも表記されることがあるように、日本を代表する伝統工芸品だ。「漆器くにもと」は異業種...
2022年2月9日
山田硝子|ガラスに刻む美しき紋様(江戸切子)
国および、東京都の伝統工芸品に指定されている江戸切子。東京の下町で3代・80年にわたって続く「玻璃匠 山田硝子」は、江戸切子、花切子の両技法を駆使できる数少ない工房だ。伝統的な技を守りながらも、革新的な表現を加え、個性が光る商品を生み...
2022年2月2日
モメンタムファクトリー・Orii|金属から生まれる唯一無二の色(高岡銅器)
江戸時代から続く伝統工芸「高岡銅器」の産地である富山県高岡市には、原型づくり、鋳造、仕上げ加工、着色、彫金と金属加工のあらゆる技術が集まっている。「モメンタムファクトリー・Orii」もその担い手の一企業として、高岡銅器の着色を手掛けて...
2022年1月27日
能作|新しい感性で鋳物の未来を切り拓く(高岡銅器)
ものづくりの町、富山県高岡市で1916年に創業した鋳物(いもの)メーカー「能作(のうさく)」。高岡の地に400余年伝わる鋳造技術をベースに、新しい感性を加えたデザイン製の高い金工品を次々と発表している。シンプルながらも洗練されたデザ...
2022年1月19日
AWASAKE|繊細な泡が煌めくスパークリング日本酒
2013年にユネスコの無形文化遺産にも登録され、今や世界から注目を集める日本人の伝統的な食文化「和食」。和食ブームとともに日本酒も広がりをみせているが、どこかとっつきにくいイメージを持っている人も少なくない。
こうした従来の概念を覆す...
2022年1月13日
和紙屋|和紙ソムリエが手がける美しき意匠(越前和紙)
質量ともに全国一の和紙生産地として知られる越前和紙の郷で、明治4年(1871年)から和紙問屋を代々営んできた「和紙屋 杉原商店」。2010年から同社を率いるのが10代目の杉原吉直氏だ。「和紙ソムリエ」の異名を持ち、伝統を大切に受け継ぎ...
2022年1月11日
今村能章|未知の世界を探る「陶」の表現者
独自の世界観を持ったオブジェや器を生み出し続けている今村能章(いまむらよしあき)。今村氏のものづくりは、工芸、アートの枠に収まらない。彼にとって陶芸とは、土と炎の出会いによって生み出される究極のケミストリー。窯から取り出した「未知なる...