沖縄は、日本の中でも観光地として人気のある場所だ。小さい島ではあるが、さまざまな国の影響を受け、独自の文化を育んできた。日本本土とは違った、南国ならではの魅力にあふれている。ここでは、沖縄に行くならぜひ足を運んでいただきたい、おすすめの観光スポットを紹介しよう。
沖縄の歴史
沖縄は、かつて「琉球王国」という独立した国家だった。中国をはじめ、日本、朝鮮、東南アジア諸国との中継貿易を盛んに行い、海洋国家として発展を遂げた。当時の那覇の港には、海外の珍しいものや外国商人であふれ、大いに賑わっていたという。
1609年、琉球は薩摩軍(今の鹿児島県)の侵攻を受け、内実はその支配下に置かれたが、諸外国との交易は続き、独立国家の体裁を保っていた。しかし、明治維新からまもない1879年に、約450年続いた琉球王国は幕を閉じ、沖縄県として日本の領土となった。
第二次世界大戦後は、アメリカの支配下に置かれ、日本本土から分離された複雑な歴史も持つ。その後、アメリカによる27間年の統治を経て、1972年に沖縄は本土復帰を果たした。
沖縄の魅力とは
日本唯一の亜熱帯海洋性気候に属する沖縄は、豊かな自然に恵まれている。沖縄だからこそ味わえる、エメラルドグリーンに輝く青い海、サンゴ礁の白浜、常緑の豊かな森、色鮮やかに咲き誇る花々。それらは日常の喧騒を忘れさせ、豊かな時間をもたらしてくれるだろう。
美しい海に囲まれた沖縄では、シュノーケルやダイビングなどのマリンアクティビティも盛んだ。本土では見ることができない珍しい生き物にも出会えるチャンスがある。
アクティビティだけでなく、ユニークな見どころやグルメも充実。さまざまな国の影響を受け、独自の文化を築いてきた沖縄には、世界文化遺産に登録されたスポットが9ヵ所もある。また、沖縄本島北部と西表島にある森林などが、このほど世界自然遺産に登録された。その壮大な歴史とロマンを肌で感じてみてはいかがだろうか。
沖縄旅行で訪れたい観光スポット
首里城
琉球王国の政治、外交、文化の中心地として栄えた城。中国と日本の文化を融合した独特の建築様式や石組み技術は、文化的・歴史的に高い価値があるとされ、世界遺産にも登録された。2019年に主要施設が全焼したが、復興の過程を「見せる再建」として、一般公開を再開している。
美ら海水族館
生で一度は行きたい水族館のトップ10にランクインする、世界的に有名な水族館。大迫力の巨大水槽では、ジンベエザメやナンヨウマンタをはじめ、多種多様な魚たちが悠々と泳ぐ姿を見学できる。沖縄の海でダイビングするような感覚で楽しめるだろう。
古宇利ビーチ
沖縄本島・北部にある小さな島、古宇利島(こうりじま)の入り口、古宇利大橋のふもとにあるビーチ。遠浅で透明度が高く、晴れた日にはエメラルドグリーンに輝く海は、沖縄本島でもトップクラスの美しさを誇る。那覇空港から車で約20分というアクセスの良さも魅力。
国際通り
沖縄県最大級の都市である那覇市のメインストリート。全長約1.6kmにわたり、沖縄グルメが味わえるレストランや名産品がそろう土産ショップ、おしゃれな雑貨屋などが軒を連ねる華やかな通りだ。ぶらぶらと歩くだけでも楽しめる。
座間味島
那覇市の泊港から高速船で約50分。日帰りで行ける離島として人気がある。沖縄本島では見られないような、透き通る青のグラデーションは、見るものの目を奪う。夏はシュノーケリングやダイビング、冬にはホエールウォッチングなど年間を通して海を満喫できる。
沖縄には見どころが多く、マリンアクティビティを楽しんだり、琉球王国の文化に触れたりと、さまざまな楽しみ方ができる。ぜひ一度訪れてみてはいかがだろうか。沖縄旅行で得られた経験は、一生の思い出として深く心に刻まれることだろう。