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日本をめぐる旅〜九州、焼き物の里を訪ねて

日本をめぐる旅〜九州、焼き物の里を訪ねて

日本列島の南に位置する九州。豊かな自然や温泉地、歴史的建造物など、魅力ある観光スポットが点在している。全国でも有数の陶磁器の産地としても知られ、日本初の磁器として誕生した有田焼をはじめとした焼き物づくりが盛んだ。のんびり散策しながら、お気に入りの器を探す旅に出かけてみてはいかがだろうか。

 

九州ってどんなところ?

九州は日本列島の南西部に位置し、本州と関門海峡で隔てられた九州島と周辺の島々からなり、福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島の7県で構成されている。

九州の政治や経済、文化の中心的な役割を果たしているのが、九州北部に位置する福岡県だ。朝鮮半島や大陸にも近く「アジアの玄関口」と呼ばれている。九州最大の都市でありながら、海あり山ありと自然にも恵まれ、太宰府天満宮や小倉城などの歴史的スポットも多く残っている。

九州北西に位置する佐賀県は、玄界灘と有明海の2つの海に面し、多くの山々に囲まれた自然豊かな街だ。吉野ヶ里丘陵に存在する吉野ヶ里遺跡は、弥生時代の集落跡としては国内最大級。焼き物の里としても知られている。

熊本県の阿蘇山、鹿児島県の桜島、宮崎・鹿児島県にまたがる霧島山など、などの多くの火山があるのも九州の特徴だ。火山の周りにはその恩恵を受けた豊かな温泉が湧き出し、旅行者の大きな楽しみの一つとなっている。なかでも大分県は全国的にも温泉地として有名だ。

江戸時代の日本では鎖国が行われていたが、周囲を海に囲まれた長崎県だけはオランダや清(中国)との交易が許されていたため、西洋と東洋が融合した独自の文化を育んできた。国際色豊かなイベントや祭りも数多く行われ、多くの観光客で賑わう。

 

九州は陶磁器の宝庫

古くから朝鮮半島、そして中国大陸との玄関口として栄えてきた九州。豊臣秀吉の朝鮮出兵に際して、朝鮮半島から窯業技術を持ち帰ったことにより、焼き物づくりが盛んになった。福岡県の小石原(こいしわら)、長崎県の波佐見(はさみ)、佐賀県の有田・伊万里、鹿児島県の薩摩・大隅地方など、魅力的な陶磁器の産地がたくさんある。

その中でも有名なのが、佐賀県有田町を中心に焼かれている有田焼だ。その歴史は古く、17世紀初頭に朝鮮から連れてこられた陶工たちが有田町の泉山で磁器の原料となる良質な陶石を発見し、それを使って磁器を焼いたのが始まりとされる。

器は大きく分けて陶器と磁器の2つがあるが、有田焼は陶器よりも軽くて丈夫な磁器に分類される。繊細でありながら耐久性に優れ、光沢のある白い磁肌に華やかな絵付けが施されているのが特徴だ。1650年代からオランダの東インド会社によってヨーロッパに輸出されるようになると、ヨーロッパの王侯貴族を魅了した。ドイツの名窯「マイセン」にも多大なる影響を与えたといわれている。

 

器好きなら行ってみたい有田陶器市

器好きなら一度は行ってみたいのが、日本最大規模の陶器市である有田陶器市だ。JR有田駅から上有田駅までの約4kmの道沿いに、500近い商店や露店が軒を連ねる。手頃に買えるものから高価なものまで価格はさまざま。店の人とのやり取りも楽しい。例年4月29日〜5月5日に開催され、掘り出し物を求めて毎年100万人以上が訪れる。

 

九州には個性豊かな7つの県があり、風光明媚な観光地や温泉、歴史的建造物など、見どころがたくさんある。焼き物で有名な有田に出かけてみるのもいいだろう。他のものとは一味違った素敵な器が見つかるかもしれない。

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